忘れ物が多いADHDの子どもに効果的!親がすべき声かけと3つの工夫

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「あれ、〇〇がない!」
「また筆箱を忘れた…」

ADHDの特性を持つお子さんを育てていると、毎日のように忘れ物を発見したり、
学校から電話がかかってきたりして、ため息をつきたくなりますよね。

「どうして何度言っても分からないの?」とつい怒ってしまったり、
「私がちゃんと管理してあげないからだ」と自分を責めてしまったりすることも…

忘れ物の多さは、親にとっても子どもにとってもストレスの原因になります。

でも、安心してください。
忘れ物はADHDの”不注意”という特性が関係しており、
決して子どものやる気がないわけでも、親のしつけが悪いわけでもありません。

この記事ではADHDの特性を理解した上で、わが家が実際に試して効果のあった
声掛け方法と、3つの工夫について具体的に紹介します!

ADHDの子どもはなぜ忘れ物が多いのか

ADHDの忘れ物は、大きく分けて2つの特性が関係しています。

  • 注意力の問題(不注意)
  • 計画を立てる能力の問題(実行機能の未熟さ)

詳しく説明します。

注意力の問題(不注意)

不注意と聞くと、”ぼんやりしていて集中力がない”とイメージしがちですが、実は違います。

ADHDで言う不注意とは、脳が常にたくさんの情報で満たされ、
本当に必要な情報に意識を向けるのが難しい状態です。

例えるなら、『常にラジオが複数チャンネル流れている部屋』にいるようなものです。

このため朝の準備の場面では、”筆箱を準備する”というタスクを
他の情報(今日の給食は何だろう?あれ、猫が近くにいる?)が邪魔してしまい、
行動に移すのを忘れてしまうのです。

計画を立てる能力の問題(実行機能の未熟さ)

「実行機能」とは、目標を達成するために計画を立て、
手順通り行動し、自分を管理する脳の働きのことです。
ADHDの子どもは、この実行機能がうまく働きません。

ADHDの子どもは、計画を順序立てて行動するのが苦手です。

例えるなら『料理のレシピが無いまま、調理に取り掛かる』ような状態です。

この特性は「明日の準備をしなさい」という、漠然な支持が苦手なことにも繋がります。
結局何から手を付けていいのか分からず、行動に移せません。

 

ADHDの子どもに効果的な親の声かけ


ADHDの子どもには、伝え方を少し工夫しなければ心に響きません。
ポイントは3つあります。
・指示は短く具体的に
・「なぜ?」と理由を問いかける声かけ
・ポジティブな言葉でできたを増やす

詳しく説明します。

指示は短く具体的に

一度にたくさんの指示を出すと、ADHDの子は混乱してしまいます。
大切なのは、指示をひとつずつ具体的に伝えることです。

NG例「明日は学校だから、教科書とノートと筆箱と、運動靴も忘れずに準備してね!」
OK例「まずは教科書をカバンに入れようね。はい、次!筆箱を入れよう。」

私の場合は、荷物の準備などは付きっきりで行っています。

時間がかかってしまうけれど、間違いないか確認できるので
連絡帳に書かれたり学校から電話がくるよりは、私のストレスが少ないです!

「なぜ?」と理由を問いかける声かけ

子どもが忘れ物をしたとき「どうして忘れたの?」と責めるのではなく、
一緒に原因を探すような声かけをしてみましょう。

「〇〇をカバンに入れ忘れたのかな?どこに置いてあるか一緒に探してみようか。」
「朝、急いでたからかな?明日はもう少し早く起きる練習をしてみようか。」

このように問いかけることで、子ども自身も忘れ物の原因を考える習慣が身につきます。

とはいえ、なかなか上記のような声かけは難しいです…
私自身も繰り返される忘れ物で、「また?!」と責めてしまうことがありました。

責めてしまったときは、子どもをぎゅっと抱きしめて
「さっきは言い方が強くてごめんね。一緒にどこにあるか探してみようか。」
とフォローすれば大丈夫です!

ポジティブな言葉でできたを増やす

忘れ物をしなかった日は、大げさなくらい褒めてあげましょう。
成功体験を積み重ねることで、子どもは自信を持つことができます!

「今日は忘れ物ゼロだね!すごい!カバンの中、自分で確認できたんだね!」
「チェックリスト最後まで確認できたね!完璧だ!」

「できた」という事実を具体的に褒めることがポイントです。

私は意識するまで、褒めるということが少なかったなと感じています。
本で読んだのですが、ADHDの子はその特性のせいで褒められるということが少ないそうです。

なので最近は、いつでも褒められるように常にアンテナを張り巡らせています!

 

忘れ物をなくすために親ができる3つの工夫

親がいくら声かけを頑張っても、忘れ物がゼロになるわけではありません。
しかし環境を整えることで、子どもが「忘れない」仕組みを作ることができます。

工夫は3つあります。

・持ち物チェックリストの活用
・忘れ物防止ボックス(一時もの置き場)の設置
・持ち物の定位置を決める
詳しく説明します。

持ち物チェックリストの活用

頭の中で考えるのが苦手なADHDの子どもにとって、持ち物の見える化はとても効果があります。
視覚的に確認することで、漏れを防ぐことができるのです。

実践方法

  1. 持ち物リストを作成する
    • 曜日ごとに必要な持ち物リストを作ると、より分かりやすい
    • 自分で書かせるのが難しければ、親が書いてもOK
  2. チェックボックスを設ける
    • 持ち物の横にチェック欄を設け、一つずつカバンに入れたらチェックをつける
    • 達成感が得られるよう、カラフルなペンやスタンプを使うのもおすすめ
  3. 目につく場所に貼る
    • 玄関やリビング、子どもの部屋など、毎日必ず目にする場所に貼る

好きなシールを貼ってみてもいいですね!

忘れ物防止ボックス(一時もの置き場)の設置

ADHDの特性を持つ子どもは、「後でやろう」が「忘れる」に直結しやすいです。

一時置き場を作ることで、物が迷子になるのを防ぎ、
その箱を確認するだけで行動を終結しやすくなります。

実践方法

  1. 居間の近くに場所を確保
    • 忘れ物防止ボックスを見える位置に置いておく
    • 子どもが帰宅したら、カバンから出したものをボックスに入れる
    • 翌日使う教材や持ち物をボックスに入れる
  2. 持ち物準備のルーティンを作る
    • 翌日持っていくものを、寝る前や夕食後に一緒に準備する
    • 準備が終わり学校へ行く前に、ボックスが空になっているのを確認する

うちの場合は、娘の部屋はあるのですがすぐにものが無くなるため、
教科書やリコーダーなど学校で使うものは居間に全て置いています。

持ち物の定位置を決める

物の定位置が決まっていないと、探し物をする時間が増えたり、
そもそも「どこにしまったか」を忘れてしまったりします。

実践方法

  1. 物を置く位置を決める
    • 筆箱はこの引き出し、教科書はこの棚といったように、持ち物ひとつひとつの置き場所を決める
    • ラベリングをしたり、イラストを描いたりして、子どもが目で見て分かりやすい工夫をする
  2. 使ったらすぐに戻す習慣を
    • 使ったものをすぐに定位置に戻す習慣をつける
    • 「使い終わったら、元の場所に戻そうね」といった声かけも効果的

置き場所は子どもと一緒に考えた方が、自分で意識して戻してくれやすいです!

 

まとめ

子どもの忘れ物対策というと、親が一人で頑張らなければいけないように感じるかもしれません。

でも、そうではないのです。

大切なのは、『忘れ物をなくす』という共通の目標を持ったチームになることです。

「どうしたら忘れ物がなくなるかな?」と、子どもと一緒にアイデアを出し合ってみてください。 もしかすると私たち親には思いつかなかったような、ユニークな解決策を子どもが見つけてくれるかもしれません!

子どもが自信をなくさないように、親がイライラしすぎないように。
この記事が、親子の笑顔を増やすヒントになれば嬉しいです♪

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