「うちの子に合った習い事って何だろう?」
「せっかく始めてもすぐ飽きちゃうかも…」
ADHDの特性を持つ子どもの習い事選びは、親にとって不安と葛藤の連続ですよね。
興味がコロコロと移り変わりやすい特性だと、次から次へと全部させてあげた結果
家計に大きなダメージが…と、財布の中身まで心配になってしまいますよね。
ADHDの特性は、一見習い事には不向きに見えるかもしれません。
しかし選び方と関わり方を少し工夫するだけで、ADHDの特性を才能として開花させる
最高の学びの場になります。
この記事では、
・習い事選びを失敗しないコツ
・入会前に知っておきたい注意点
・おうちで特性を伸ばすための在宅学習ツール
について説明したいと思います!
ADHDの子どもが習い事をする驚きのメリット

習い事は、単にスキルを身につける場ではありません。
ADHDの子どもにとっては、他のメリットももたらします。
メリットは主に2つです。
- 自己肯定感の向上
- 衝動性・多動性のガス抜き
詳しく説明します。
自己肯定感の向上
学校では忘れ物や衝動的な行動で注意されたり、失敗したりすることが多くなりがちです。
そのため、どうしても自己肯定感が下がりがちになります。
しかし、習い事は「好きなこと」「得意なこと」に特化できる場です。
過集中という特性を活かして、一度ハマれば目覚ましい成長を見せます。
「これが得意なんだ!」「先生に褒められた!」という経験は、
自己肯定感を高めてくれます。
自己肯定感が増すと、苦手なことへの挑戦意欲にも繋がります。
衝動性・多動性のガス抜き
特に多動性の特性が強い子どもにとって、エネルギーの発散場所は大切です。
習い事で体を思う存分動かすと、脳の覚醒が高まり日中の不必要な多動性が軽減するケースも報告されているそうです!
・多動・衝動性→脳が過度に興奮した状態から落ち着いた状態へ
・不注意→ぼんやりした状態から適度な集中状態へ
私の子どもは作業療法に通っているのですが、まずホールでトランポリンやバランスボール、ブランコ、ロープなどで体を大きく動かします。
そのあとに椅子に座ってボードゲームをしたりカード遊びをすると、割と集中して取り組めています!
(それでも立ち上がりなどはありますが・・・)
ADHDを持つ子どもの習い事選びを失敗しない3つのコツ

習い事選びで最も大切なのは、お子さんの特性と興味に合っているかです!
お友達と一緒に、周りで流行っているからということも大事ではあります。
ですが、本人の状況・気持ちに当てはめて考えなければ長続きしません。
コツとしては3つあります。
- 特性をポジティブに活かす
- 個別指導または少人数制を選ぶ
- 短期間で結果が出るものを選ぶ
詳しく説明します!
特性をポジティブに活かす

多動性や衝動性のエネルギーを活かせる習い事を選ぶのは、ADHDを才能に変えるための第一歩です。
衝動・多動が強い子には体を動かす習い事を、
過集中の傾向が強い子には、芸術系やモノづくりと相性がいいでしょう。
以下のような習い事がおすすめです!
・トランポリン→多くの感覚を刺激し感覚統合に効果的
・水泳→全身運動でエネルギーを発散
・武道→礼儀作法を重んじて、精神統一や忍耐力がつく
・音楽→好きな曲に没頭し、指先の訓練になる
・絵画→自分の発想を自由に表現できる
・プログラミング→ゲーム好きな子はのめり込めるかも
個別指導または少人数制を選ぶ

集団の中では、周りの子とのペースの違いや刺激の多さから集中力が途切れがちになります。
そのため個別指導、もしくは少人数制の方が能力が伸びやすいでしょう!
また少人数制の場合は、トラブルが起こった時に状況を大人が理解しやすいです。
体験や見学に行き、どのようにレッスンをしているのか確認しましょう♪
短期間で結果が出るものを選ぶ

ADHDの子どもは、目標が遠いとやる気が途中で途切れてしまうという特性があります。
だからこそ、短期目標を設定できるものを選びましょう。
(例)
ピアノなら『この一曲を完璧に弾けるようになる』
英会話なら『友達に英語で自己紹介ができるようになる』
このように、小さな達成感を次々と積み重ねられるものがいいと思います!
また、絵画や工作のように成果が作品として目に見えるものは、
「自分にもできた!」という自己肯定感に直結しやすいためおすすめです。
親がすることは、結果が出るまでの道のりを具体的に示し、
小さな目標をクリアするたびに、大げさなくらい褒めてあげると良いでしょう!
習い事を始める前に親がすべき注意点

子どもが楽しく習い事を続けていくには、2つの注意点があります。
- 子どもの特性について先生に伝える
- 辞めるときの約束を決めておく
詳しく説明します。
子どもの特性について先生に伝える
ADHDの診断を受けている場合はもちろん
・忘れ物が多い
・集中が長く続かない
・衝動的に動いてしまうことがある
といった具体的な特性を、入会前に伝えましょう。
- 「特性」と「対策」をセットで伝える: 「集中が途切れやすいです。その際は、優しく肩を叩いて名前を呼んでいただけると助かります」といったように、先生側がどう対応すればよいかを具体的に伝えましょう
- ポジティブな面も伝える: 「好きなことへの集中力はすごいです」「褒めるととても伸びます」といった良い面も伝えると、先生のも指導しやすいです
辞めるときの約束を決めておく
ADHDの子は、新しい刺激への関心が高くすぐに飽きてしまうことがあります。
「〇カ月は頑張ろう」
「目標を達成したら、次のことを考えてもいいよ」
というやめる基準を親子で話し合って決めておきましょう。
この約束があることで、子どもは安心して取り組めますし、
親もすぐにやめても「お金が無駄になった」とイライラしなくて済みます。
【在宅学習】おうちで集中力を伸ばす学習ツール

仕事の都合でなかなか習い事の送迎ができない・・・
という方は在宅での習い事や学習ツールを検討してみましょう!
ADHDの子は、紙の教材や一方的な動画授業は集中力が続きにくいという課題があります。
では、どのような学習ツールを選ぶと良いのでしょうか?
飽きさせない「ゲーム化」された学習ツール
ADHDの子どもは、フィードバックがすぐできるものや、ゲーム性があるものに強い集中力を発揮します。
特性に合ったものを利用すると、ぐんぐんと伸びていきますよ♪
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→発達障害のある子向けの学習カリキュラムあり
それぞれの特性に合わせた内容にできる!
→オンラインで学べるプログラミング教室
ゲーム好きな子は、劇的に能力を伸ばせるかも!![]()
個別指導型のオンライン学習
集団塾ではついていけない子も、オンラインの個別指導なら理解度に合わせて学習できます。
特に算数や国語など苦手意識を持ちやすい科目は、個別で丁寧に教えてもらえる環境が効果的!
まとめ
ADHDの特性は、決してネガティブなものではありません。
適切なサポートと特性を活かせる習い事の環境さえあれば、子どもはぐんぐん伸びていきます。
そのためには、その子に合った習い事を選ぶことが大切です。
焦らず、お子さんと一緒に「楽しい!」と思える習い事を探してみてくださいね!


